大正月(元旦から七草がゆの日まで)が過ぎ、小正月(旧成人の日の十五日)も近い今頃ですが、皆様方には、お健やかにあらたまの年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
2013年もお引き立てのほど、宜しくお願い致します。年末年始、おかげさまでたくさんの皆様にお出かけいただきました。例年、私たちの大正月は、小正月の今頃なんですよ。1日寝正月をして、冷蔵庫が空っぽになったので、買出しです。
片品村に移住して30年。山村ならではの祭事があります。毎月十二日は、山の安全を守ってくれる十二様、集落の神様は草むら道祖神。どんど焼きで祀られる神様は毎年家々にやってくる歳神(歳徳神、恵方神)、五穀豊穣を司る田の神(穀物神)家と子孫を守る祖霊神など、山の中で暮らしてきた人々の祈りの形、自然への畏怖の念、自然に寄り添って生きるなどを形に表したものといえるでしょう。
朝な夕なに眺め暮らす山々は身近な存在でありながら、一面で恐るべき存在であった。四季折々に実りをもたらすとともに、時として私たちの命をおびやかす。利便性と引き換えに、自然への畏怖の念は薄れてきた。机上だけで自然保護、環境問題を論じてはいないだろうか。都会に住んでいると、お金で何でも手に入れる事ができるような錯覚を起こす。逆にお金がないとはじまらないような気にもなる。田舎を訪れて、そんな事を気に留めてみてはいかがだろうか。
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