10円硬貨の裏になっている世界遺産、
宇治の平等院に出かける機会があった。
平安貴族の別業(別荘)だったらしい。
子供の頃の社会の教科書に掲載されていた
あざやかな朱赤ではなく、
現在は色褪せ、穏やかで日本建築らしい。
むしろこちらのほうが自然な気がする。
屋根のそりをはじめ繊細で、緻密な木造建築はとても、優美でした。
また、1000年程前の華やかな平安文化を伝える寺院の一つで、
その時代、極楽浄土の末法思想が流行していて、それを再現したものだとか。
国宝の阿弥陀如来坐像や雲中供養菩薩像は、
座禅やヨガの姿勢に似ている。
穏やかな気持ちになった。
あたりの雰囲気、建物、そして、庭など
日本の住宅、文化の原点になるものを見た。
つづいて、宇治川の向こうにある、これまた、世界遺産の宇治上神社にいった。
神社建築として最古のものらしい。
あたりはひっそりとした森におおわれ、心休まるひとときでした。
若い頃とは違った面持ちで見ているのは、それまでの経験の違いだろうか?
また、このあたりは源氏物語の舞台であったので散策コースができていて、楽しめる。