なぜか海外に行けば行くほど、日本が好きになる。日本再発見をしているこの頃。季節外れの曼殊院、詩仙堂、三千院と訪ね、気がつけば、かれこれ10年余りで、京都市内の寺巡りが終わり、今回は、郊外にある鞍馬寺、貴船神社、寂光院へと足を延ばした。日本庭園の多くは、一輪の花もないけれど、凛としてとぎすまされた美しさ、素朴さの中に気品がある。わびさびの世界。ごつごつした岩肌の石と、白砂による余白。一見殺風景な庭がなぜか気になり、鑑賞した後に充実感が残る。何度足を運んでも、飽きない。心をなごませてくれる。こんな思いをするとき、やっぱり自分は日本人だなぁと思ってしまう。世界のどこを見渡しても、余分なものをそぎ落とした完成度の高いこのような庭園はないのではないでしょうか。素晴らしいと思います。11月下旬には、紅葉の見ごろになりますが、夜間ライトアップのほか、予約制で早朝拝観を開催している寺もあり、いつか訪れたいと思っている。
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