旅をして感じることーヨーロッパの歴史

ペンションオーナーの旅行記

イタリアアクイレイア大聖堂のモザイク画(ビザンチン)

地震、竜巻、洪水と天変地異に、このところ見舞われている。私はどちらかと言えば、目に見えない世界も信じるほうなのですが、NHKドラマの平清盛をみていると、末法思想におおわれ、仏教に救いを求めた平安時代末期と似ている。

旅をして感じることは、国や文化が違っても、同じような感情に襲われ、同じような事を考えるようだ。クロアチアのロヴィニやポレチュ、イタリアのアクイレイアを訪れた時、文字がない初期キリスト文明の見事なモザイク画に圧倒された。

トリエステのフレスコ画

トリエステでは、華やいだフレスコ画にかつてオーストリアハンガリー帝国時代、重要な軍港であったその片鱗を見たような気がした。

フランスメッスにあるシャガールのステンドグラス

同じくシャガールのステンドグラス

フランスのメッス(Metz)では、第一次、二次世界大戦の激動の時代に生きた画家シャガール。牧歌的でふんわりとした色彩や華やかなシャガールのステンドグラスに心地よくノスタルジーな気持ちになった。見えないものを見えるようにする色彩の魔法。またパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂には、ルネサンスを先導したジヨットの技法と目のさめるような表現のフレスコ画が圧巻だった。マリアとキリストの生涯が描かれ、最後の審判で終る。仏教と同じように、地獄と極楽絵も描かれている。

いつの時代も人々の願いは心安らかに。こうして世界遺産に触れると、素直に過去に感謝し、そして現在を信頼し、未来に希望を持ってこれからも、前に進みたいと思っている。

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